2009年06月22日

プラトニック・ラブ

   良 寛  炎の女貞心尼  の 恋   工藤 美代子著

 今日は朝から梅雨らしくジメジメムシムシ先日県図書館から借りてきた本を読むことに。
良寛といえば、悟りを開いた温厚な和尚さんでしょう。
この本は著者が良寛と貞心尼との恋物語を書く為色々な人に取材することから始まっている。

☆プラトニック・ラブを貫いた?
 一般的には純愛として見られているが、
《一度は結婚した経験もあり、処女でない貞心尼が女ざかりの三十代初めに、ただの純愛で》・・著者は疑問。

【わたくしは良寛さんにかぎて何かふしだらなことはなかったと信じておりますのよ】・・情報提供者 瑠衣

 二人が出会ったのは良寛70台、貞心尼30台である。
その時貞心尼は次のような歌を詠んでいる。
『君にかくあひ見ることのうれしさも まださめやらぬ夢かとぞ思ふ』

良寛の返歌は
『夢の世にかつまどろみて夢をまた 語るも夢もそれがまにまに』

 手放しで良寛に合えた感激を詠っている、貞心尼。
良寛はすでに著名な僧であり芸術家だったから、歌がはるかに陰影を含んだ複雑な味わいがあるのは当然である。・・と著者。

 幾ら70歳を超えた良寛でも、漸く30になったばかりの美しい貞心との愛は、師弟愛よりも深く肉親愛よりも強く恋人愛より清い、とは行かないのでは・・・凡人の考えか?

 とにかく瑠衣は貞心尼をふしだらな女と嫌っている。
確かにうりざね顔のすっごく美しい女であったようだ。

筆者は良寛と貞心尼のあいだにセックスがあったほうが人間味があり好きだといっているが、事実はわからない。

                             
 情熱の花

          







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