2009年06月05日

万葉時代の日本人


 雨模様は読書で・・・。
 先日病院帰りに寄った図書館で『万葉時代の日本人』 中西 進著を見つけ借りてきた。

★戸籍の話
  初めて戸籍が作られたのは、天智9年(670年)2月だそうな、日本書紀に《戸籍を造る》とあるだけだって。
 でも以外に早いですね、今はを単位に家を数えますよね、この頃は「へ」=かまど、を中心にしたあつまり、と言う意味でを単位に数えられたそうです。
一つの釜の飯を食うものは家族の意識ですかね、血のつながりは関係ないみたいです。
 この頃の戸籍の一例を見ますと、すでに家父長制がとられていて年齢、性別、戸主からみた続柄もかかれてます。
 面白いのは、妾なんかも家族として戸籍に記されていますね。

★結婚の形態
 通常は通い婚で、財力をたくわえて妻を迎えるんだそうな、でもかなりの年数が必要だったようだ。
のちの物語などでも高貴な人が女性のもとえ通ってます、まだまだ女性中心だったようです。
ただ青春時代は、風流でエロスに満ちた恋心をかきたてたようだ。

★つけぶみ文化
 この時代は自分の思いを文に、美しい歌で・・・人妻であろうが・・・。
文才のない人はドナイしてたのかね、心配やわ。
特に相聞歌は艶やかで生々しい。
また「和泉式部日記」や「源氏物語」など男女の営みが中心で美しい歌が交わされています。

 色恋に明け暮れたいい時代だなと思いきや政治は大変だったようだ。
又山上憶良のように家族愛に満ちたうたを数多く遺した歌人もいますね。

 憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ そのかの母も 吾をまつらむそ

              一休み  ーつつ`くー

  雨に輝く花ー紫陽花ー
 



 


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