花より男子

女は花橘のお返しとして和歌を差し上げました。
「薫る香に そよふるよりは ほととぎす 聞かばや同じ 声やしたると」

香りで昔を思い出すよりも声を聞きたいと、会いに来るように誘っています。
ほととぎす、は人里に来て鳴く鳥で、「古今和歌集」等で花橘とよく歌われている。

この時代は、和歌の嗜みのない人は、恋文一つ理解できなかったんですね。
さすがセンス抜群の和泉式部と言ったところですかね。

この素晴らしい歌にひかれて宮(敦道親王)も歌を返します。  次回へ

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太閤錦
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